[意] 意匠分類ランキング(2016年)

意匠分類ランキング(2016年)

日本意匠分類

日本では、検索性を上げるため物品の用途に注目して国際分類とは異なる分類方法を持っています。意匠法は、物品の区分により出願する(意匠法第7条(一意匠一出願))ことを課していますが、分類にどうしてもそぐわない物品は、「経済産業省令で定める物品」と同程度であることを要求しています。【意匠に係る物品】に記載する内容は選択的なものではないのです。なので、【意匠に係る物品】とは別に【意匠分類】が使われ、分類わけされております。

ロカルノ分類

一方で、国際登録出願等に使われているのは、ロカルノ協定に基づく分類で、世界知的所有権機関 (WIPO)が管理しています。日本でも利用されているため、上記の日本意匠分類と二つの分類を有します。ダブルスタンダードですね。

ランキング

今回のランキングは、日本意匠分類に基づく上記100項目のランク付けです。まずは上位20位まで。

順位 件数 分類 名称
1 278 F4-711 包装用容器(直方体型)
2 237 F4-731 包装用容器(細口突出型・円柱)
3 233 F4-7140 包装用容器(トレー型)
4 202 G2-91191 自動車用タイヤ
5 188 D7-141 テーブル,机(机上棚と袖引き出し両方無し型)
6 186 F4-91200 包装用容器のふた
7 171 D7-22 一人掛けいす
8 160 H1-75 発光ダイオード等
9 153 H7-725 表示機付き電子計算機等(携帯型)
10 151 B4-10 かばん又は携帯用袋物
11 146 J7-160 あんま器等
12 142 H7-792 電子計算機等付属品
13 139 D3-3102 天井じか付け灯,天井埋め込み灯
14 137 H7-122 操作用機器(小型携帯型)
15 132 G2-2100 乗用自動車等
16 131 B5-10 短靴
17 130 J7-42 注射器具及び穿刺器具
18 127 L6-101 建築用装飾板
19 124 F4-710 包装用容器
20 119 J7-70 機能回復用機械器具及び更正用機械器具

包装用容器とタイヤ

包装用容器が上位3つを占めました。包装用容器というと、化粧品とか、少量の液体やジェル状のものを入れるための容器を思い浮かべます。上位3位を占める包装用容器とはどのようなものなのでしょうか。

包装容器系の日本意匠分類「F4-7」の上位10位の【意匠に係る物品】を見てみましょう。

順位 出願数 【意匠に係る物品】
1 909 包装用容器
2 232 包装用箱
3 48 包装用缶
4 39 包装用瓶
5 24 食品包装用容器
6 23 包装容器
7 15 包装用びん
8 14 化粧品用容器
9 13 包装用容器の中皿
10 9 包装用容器本体

箱・缶・瓶が現れてきますね。ペットボトル等も包装用容器でしょうか。食用品、化粧品… 奥が深いですね。

日本意匠分類のランキングに目を戻してみると、また「タイヤ」がでてきますね。なんかデジャブー。特許に関してもタイヤが以前でてきました。

工業所有権法(産業財産権法)逐条解説「通称、青本」に以下のような記載があります。「自動車のタイヤに特殊な凹凸を付することがタイヤの磨耗を少なくするということで特許権の対象となり得る場合において、同じ凹凸を付することが視覚にうったえ美感をおこさせるときは意匠権の対象ともなり得るのである」(特許法第72条)。以前から、なぜ「タイヤ」と思っていたのですが、タイヤはメジャーな特許出願でもあり意匠出願でもあったのですね。納得。

まとめ

特許出願と意匠登録出願とにタイヤが多いことを発見し、少しご満悦です。みなさんも少しは楽しめたでしょうか。そうであれば幸いです。

 

最後に、日本意匠分類の21位から100位までをつけます。ご覧ください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

コメント

お名前 *

ウェブサイトURL