[PCT] ePCTの利用(2)

前回の振り返り

前回は、ePCTの最初の4つのタブ画面について紹介をしました。特に[eOwnership]タブは、eOwnership権限を取得するための重要な設定画面であり、電子出願ソフトの種類又は受理官庁により、eOwnership権限が即座に取得できるか否か係わる画面でした。今回は、次の4つのタブの説明を行いたいと思います。

ポートフォリオ

[ポートフォリオ]タブ画面は、eOwnership権限を取得した案件をグループ化して保管するのに便利な機能です。ポートフォリオは、普通のWindows/Macでのフォルダーと考えていただけると、わかりやすいかと考えます。最初の画面では、何も登録されていないので、新しいポートフォリオを作成する必要があります。作成方法は、タブ画面の中の右上にある[新規ポートフォリオの作成]のリンクをクリックすると以下のダイアログが表示されます。

ポートフォリオ名は、eOwnership権限を取得したPCT出願案件を格納するものなので、出願人ごと又は優先日の月ごとに分けてはいかがでしょうか。案件に容易に検索することができるようになると思います。サンプルは、「APPLICANT 1」として入力しました。

ワークベンチ

次のタブ画面は、[ワークベンチ]です。eOwnership権限を取得すると、すべてのPCT出願案件は、この[ワークベンチ]タブ内に表示されます。ここから最初の操作が始まります。[PCT出願番号]等のPCT出願案件ごとの情報一覧が表示されます。各案件に対して[アクセス権を管理]、[アクセス権を削除]、[既存のポートフォリオに移す]、[新規ポートフォリオに移す]、及び[ポートフォリオから削除]の処理が選択できます。ここで、前のタブである[ポートフォリオ]タブで作成した各ポートフォリオに移すことができます。新たなポートフォリオを作成しながら移すことも可能です。繰り返しになりますが、ポートフォリオで分類を行い、管理することをおすすめします。[国際出願番号]の列には、リンクが貼られていますが、このリンクをクリックすると案件毎の更なる詳細タブ画面が表示されます。この案件詳細画面に関しては、後述いたします。

ePCT-filing・アクションの下書き一覧

次のタブ画面は、[ePCT-filing]です。ePCTを通じてPCT出願をすることができます。そして、ここで出願した場合は、eOwnershipは、自動的にログインしているユーザーに割り当てられます。便利ではあるのですが、受理官庁が、国際事務局IBとなるため、受理官庁IBを日本国特許庁にそろえたい場合には使えません。日本語による出願であれば、国際調査機関(ISA)は、日本国特許庁となると思われますが、出願番号は、PCT/IB2016/XXXXXXのような表記になると思われます。日本国特許庁への電子出願ソフトウェアであるインターネット出願ソフトの方が容易だと思います。

次のタブ画面は、[アクションの下書き一覧]で、アクション等のドラフトを保管するための画面です。

次回(各案件詳細画面)

次回は、ワークベンチ等から開く各案件の詳細について説明していきます。もう既に表示されているタブは、すべて説明済みと思われますが、ワークベンチから案件のリンクをクリックすると、更なるタブが現れます。そのタブ画面内には、更なるタブがあり、案件の細かな設定を見ることができます。次回が、ePCTのeOwnershipの本質部分になるかと思います。長く引っ張って申し訳ありません。

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