[意匠] 秘密意匠とその出願人ランキング(2016年)

秘密意匠とその出願人ランキング(2016年)

秘密意匠の比率

2016年の秘密意匠の利用数は、2111件でした。全体の7.8%を占めます。部分意匠の出願が36.7%だったことと比較すると随分低い利用率です。

2016年分 出願数  比率(%)
 通常の意匠  24617 92.2%
 秘密意匠 2111 7.8%

秘密意匠は、権利化及び公開制度と、製品販売等の実施まで意匠を秘密にしておきたい出願人の意向とのバランスをとる重要な制度です。少し秘密意匠の趣旨等を説明します。

秘密意匠

意匠法には、権利化されてもその意匠を公開しないという秘密意匠という制度があります(意匠法第14条)。権利化された意匠の公開(第20条第3項)を前提として、独占権を与えられる意匠権に対して、その前提に反する制度のように思われます。しかし、実際に実施化はまだとりかからない場合、(1)先願としての出願を確保しておくこと、(2)意匠公報に掲載 業者の将来の意匠の傾向を他の業者に知られてしまうと転用されたりする(模倣)おそれがあるために隠しておきたいこと、(3)技術の上に技術を積み重ねる特許等とは異なり、美的観点からその目的を達成することから、例外的に秘密意匠制度が認められています(第14条第1項)。

意匠出願人の請求により、設定登録の日から3年以内の一定期間、登録意匠の内容を秘密にしておくことができるのです。 意匠の公表時期をその実施時期に合わせることで、短期的に存在価値を失うワンシーズン物や、将来のデザイン傾向を予測したストックのようなデザインを公開から守るわけです。公開してしまう模倣のソースを与えるだけで、模倣品に事後的に権利行使をしても保護が不十分。

出願時と登録料納付時の申請方法

秘密意匠の申請方法は、2つあります。出願時と登録料納付時に申請することができます。出願時には、願書に【秘密にすることを請求する期間】の欄を設け、その欄に3年以内の期間を指定します。出願費用に加えて秘密意匠の手数料を加えて願書に記載する必要があります。登録後の申請方法は、1年次の登録料納付時に、出願時と同様に【秘密にすることを請求する期間】の欄を設けた意匠登録料納付書を提出してください。

これで登録時の意匠掲載公報には、図面は掲載されません。

出願人ランキング(2016年)

では、出願人別の秘密意匠出願ランキング100を記載します。出願人のリンク先は、「あの会社が意匠出願に使う事務所」につながります。

ランキング 出願数  出願人
1 124 日産自動車株式会社
2 111 三菱電機株式会社
3 94 ソニー株式会社
4 80 ブラザー工業株式会社
5 50 株式会社ブリヂストン
6 40 KYB株式会社
7 37 パナソニックIPマネジメント株式会社
8 36 本田技研工業株式会社
9 36 株式会社エフコンサルタント
10 35 トヨタ自動車株式会社

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